藤碕シキPresents・なんでも作る模型ブログ。
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さあ、ようやく製作に入ります。が、その前に。
このキットは塗装済みです…ってのは既に書いたことです。彩色されたパーツを組めば即完成です。
なのですが。
あまり話題に上がらないことなのですが、模型の塗装と言うのは案外に弱い物だったりします。私がメインで使っている水性アクリルは特に「弱い」と言われますが、日本でもっとも使われているラッカー系塗料(正式には油性アクリル塗料)も、模型用塗料としては塗膜は強いほうですが、それとて無敵と言うわけではありません。ここでは深く突っ込みませんが、ラッカー系は剥げない、という変な思い込みをしている人も居たりします。また、ラッカー系だろうが何だろうか、あまりベタベタ素手で触ったりするのも、剥がれたり変色したりで、実は塗膜には良くないことだったりします。
このキットの塗料に何系が使われているかは分かりませんが、雑に扱うと塗膜に傷がつく可能性は高いし、必然的に塗膜にベタベタ触る事になるので、まあ、組み立て時に細心の注意を払えばいいだけの事ではあるのですが、ここでは組み立て前に、パーツにクリア塗料を吹くことで防護策を講じる事にします。
…と、ここで、普通の講座ならばこれ↓↓↓の使用を推奨する事になると思います。
各社から同様の製品が出ていますが、仕上げ用のクリア塗料のスプレーです。写真に写っているのは、GSIクレオスの水性トップコート(光沢とつや消し)。塗装後にこれを吹くことで、各色のツヤを統一して模型の仕上がりを向上させるものです。ガンプラの素組み(パチ組みと言われてるやつ)でも、最後にこれを吹くことを推奨されてたりもします。
が、ここではスプレーは使いません。最たる理由は、私がスプレーを上手く扱えないからなんですが(爆)。それ以外に、もう一つ真面目な理由として、スプレーはミスト(塗料の細かい飛沫)が派手に飛び散るので、意外に作業場所を選ぶと言うことがあります。スプレーのミストの飛び散りを「無差別爆撃」と表現する人もいるくらい、派手に飛び散ります。まあ、屋外で吹けばいいだけの話だったりするんですが、それだとイマイチ…では無いくらいに不便です。社会人モデラーだと、下手すると週末くらいにしか作業できないと言う事態に陥りやすいわけでして。
と言うことで、ここでいきなり「エアブラシでのクリアー塗料吹き」なる、他所の初心者向け講座ではまず出てこない荒業(違)の登場と相成ります。
これが、私が主力として使っているエアブラシです↓↓↓。
今から5年くらい前に買った、ウェーブの”スーパーエアブラシ・アドバンス02”と言うモデルです。ダブルアクションで、小さいスケールばかり作る身としては、ノズル口径0.2mmでエアの流量も簡単に調節できるので細部の塗装にもってこいなので、非常に使えるエアブラシです。
使うクリアーはこれ↓↓↓。
自分で調合したサテンクリアー(半ツヤのクリアー)です。ま、その正体はクリアーにフラットベースを適当にまぜこんだだけのものです。ホントは最近使いだした、ファレホ・モデルエアーのサテンバーニッシュを使おうかな~、と思ったんですが、ちょっとイヤミに思えたのでヤメ(笑)。
ここでやるのはクリアー吹きだけなので、エアブラシ塗装の細かい事については後の機会に譲りますが、それ以外に、塗装時にあると便利な道具をここで紹介しておきましょう。
ウェーブの”ペイントミキサー”と言う道具です。定価¥1000(税抜き)。ビンの塗料を攪拌して塗料本来の発色をさせると言う道具なのですが、これはムチャクチャ使える道具です、と言うか、モデラー必携の道具です。手作業でやると、顔料とクリア分が中々均一にならずに発色が薄くなったりで変になるのですが、これがあると一発で均一に混ぜる事が可能となります。あ、エアブラシを使う場合は、必ずスプレーブースを用意しておいてくださいね。スプレーの比ではありませんが、換気ないし集塵がしっかりしていないと、エアブラシでも周囲にミストが飛び散りますので。
…と言うことで、自前のサテンクリアーをペイントミキサーでしっかりと攪拌して、これをエアブラシで吹くのですが、ここでも初心者講座ではありえない…と言うより、普通はやっちゃダメと言われる技を使います。
まずは溶剤を適量、スポイトを使ってエアブラシのカップに注ぎます。
そこに攪拌したサテンクリアーを、この場合だと溶剤3:クリアー1~1.5くらいになる程度に混入して、”うがい”をして溶剤とクリアーを混ぜます。”うがい”と言うのは、エアブラシのノズル(塗料吹き出し口)を指でふさいで、エアを逆流させる事を言います。普通なら、「塗料皿で塗料と薄め液を混ぜて薄めて…」となる所ですが、私も最初は真面目に塗料皿を使って薄めてましたが、今ではこういう具合に、カップで直接やってしまってます。まあ、これだと他の道具を汚さないので後片付けも楽なんですよね。でも使い始めのうちは真面目に塗料皿使ったほうが良いです。
で、パーツの埃を予め払っておいて、薄めたクリアーを、ランナーにぶわっと吹いてしまいます。
これでも吹いて乾いた状態です(笑)。ここでは大したテクは必要ありませんが、注意点としては”一度に大量のクリアーを吹かないように注意する”の一点に突きます。これはスプレー使う場合も同じで、パーツには短い間隔で吹き付けて、それが乾いたらまた同じように吹いて…を全体に満遍なく、だいたい2~3回行えばOKです。絶対に、塗料がたれるまで吹き付けないようにしてください。クリアーを吹いたら、このまま一晩くらい置いておき、完全に乾燥させましょう。本格的な組み立ては明日からです。
ホントはエアブラシまわりで、片付けなど色々書こうと思ってたのですが、ここまででずいぶんな分量になってしまったので、割愛させていただきます。
このキットは塗装済みです…ってのは既に書いたことです。彩色されたパーツを組めば即完成です。
なのですが。
あまり話題に上がらないことなのですが、模型の塗装と言うのは案外に弱い物だったりします。私がメインで使っている水性アクリルは特に「弱い」と言われますが、日本でもっとも使われているラッカー系塗料(正式には油性アクリル塗料)も、模型用塗料としては塗膜は強いほうですが、それとて無敵と言うわけではありません。ここでは深く突っ込みませんが、ラッカー系は剥げない、という変な思い込みをしている人も居たりします。また、ラッカー系だろうが何だろうか、あまりベタベタ素手で触ったりするのも、剥がれたり変色したりで、実は塗膜には良くないことだったりします。
このキットの塗料に何系が使われているかは分かりませんが、雑に扱うと塗膜に傷がつく可能性は高いし、必然的に塗膜にベタベタ触る事になるので、まあ、組み立て時に細心の注意を払えばいいだけの事ではあるのですが、ここでは組み立て前に、パーツにクリア塗料を吹くことで防護策を講じる事にします。
…と、ここで、普通の講座ならばこれ↓↓↓の使用を推奨する事になると思います。
各社から同様の製品が出ていますが、仕上げ用のクリア塗料のスプレーです。写真に写っているのは、GSIクレオスの水性トップコート(光沢とつや消し)。塗装後にこれを吹くことで、各色のツヤを統一して模型の仕上がりを向上させるものです。ガンプラの素組み(パチ組みと言われてるやつ)でも、最後にこれを吹くことを推奨されてたりもします。
が、ここではスプレーは使いません。最たる理由は、私がスプレーを上手く扱えないからなんですが(爆)。それ以外に、もう一つ真面目な理由として、スプレーはミスト(塗料の細かい飛沫)が派手に飛び散るので、意外に作業場所を選ぶと言うことがあります。スプレーのミストの飛び散りを「無差別爆撃」と表現する人もいるくらい、派手に飛び散ります。まあ、屋外で吹けばいいだけの話だったりするんですが、それだとイマイチ…では無いくらいに不便です。社会人モデラーだと、下手すると週末くらいにしか作業できないと言う事態に陥りやすいわけでして。
と言うことで、ここでいきなり「エアブラシでのクリアー塗料吹き」なる、他所の初心者向け講座ではまず出てこない荒業(違)の登場と相成ります。
これが、私が主力として使っているエアブラシです↓↓↓。
今から5年くらい前に買った、ウェーブの”スーパーエアブラシ・アドバンス02”と言うモデルです。ダブルアクションで、小さいスケールばかり作る身としては、ノズル口径0.2mmでエアの流量も簡単に調節できるので細部の塗装にもってこいなので、非常に使えるエアブラシです。
使うクリアーはこれ↓↓↓。
自分で調合したサテンクリアー(半ツヤのクリアー)です。ま、その正体はクリアーにフラットベースを適当にまぜこんだだけのものです。ホントは最近使いだした、ファレホ・モデルエアーのサテンバーニッシュを使おうかな~、と思ったんですが、ちょっとイヤミに思えたのでヤメ(笑)。
ここでやるのはクリアー吹きだけなので、エアブラシ塗装の細かい事については後の機会に譲りますが、それ以外に、塗装時にあると便利な道具をここで紹介しておきましょう。
ウェーブの”ペイントミキサー”と言う道具です。定価¥1000(税抜き)。ビンの塗料を攪拌して塗料本来の発色をさせると言う道具なのですが、これはムチャクチャ使える道具です、と言うか、モデラー必携の道具です。手作業でやると、顔料とクリア分が中々均一にならずに発色が薄くなったりで変になるのですが、これがあると一発で均一に混ぜる事が可能となります。あ、エアブラシを使う場合は、必ずスプレーブースを用意しておいてくださいね。スプレーの比ではありませんが、換気ないし集塵がしっかりしていないと、エアブラシでも周囲にミストが飛び散りますので。
…と言うことで、自前のサテンクリアーをペイントミキサーでしっかりと攪拌して、これをエアブラシで吹くのですが、ここでも初心者講座ではありえない…と言うより、普通はやっちゃダメと言われる技を使います。
まずは溶剤を適量、スポイトを使ってエアブラシのカップに注ぎます。
そこに攪拌したサテンクリアーを、この場合だと溶剤3:クリアー1~1.5くらいになる程度に混入して、”うがい”をして溶剤とクリアーを混ぜます。”うがい”と言うのは、エアブラシのノズル(塗料吹き出し口)を指でふさいで、エアを逆流させる事を言います。普通なら、「塗料皿で塗料と薄め液を混ぜて薄めて…」となる所ですが、私も最初は真面目に塗料皿を使って薄めてましたが、今ではこういう具合に、カップで直接やってしまってます。まあ、これだと他の道具を汚さないので後片付けも楽なんですよね。でも使い始めのうちは真面目に塗料皿使ったほうが良いです。
で、パーツの埃を予め払っておいて、薄めたクリアーを、ランナーにぶわっと吹いてしまいます。
これでも吹いて乾いた状態です(笑)。ここでは大したテクは必要ありませんが、注意点としては”一度に大量のクリアーを吹かないように注意する”の一点に突きます。これはスプレー使う場合も同じで、パーツには短い間隔で吹き付けて、それが乾いたらまた同じように吹いて…を全体に満遍なく、だいたい2~3回行えばOKです。絶対に、塗料がたれるまで吹き付けないようにしてください。クリアーを吹いたら、このまま一晩くらい置いておき、完全に乾燥させましょう。本格的な組み立ては明日からです。
ホントはエアブラシまわりで、片付けなど色々書こうと思ってたのですが、ここまででずいぶんな分量になってしまったので、割愛させていただきます。
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この記事にコメントする
» クリアー掛け
自家調色が面倒臭いので、私ゃ結構よくクレオスのH20艶消しクリアーを使います。水性ホビーカラーには個人的にあんまり良い印象無いんですが、これだけは別で割と速くカリッと乾くので気に入ってます。
私も塗料皿は殆ど使わないですね。スペアボトルを買って来てそちらに溶剤2:塗料1で混ぜた物を作り置き。ホームセンターで買ったビスを1個ボトルの中に入れて、使用時にボトルをガンガン振り回して撹拌しエアブラシのカップに注ぐだけで直ぐ塗装であります。
私も塗料皿は殆ど使わないですね。スペアボトルを買って来てそちらに溶剤2:塗料1で混ぜた物を作り置き。ホームセンターで買ったビスを1個ボトルの中に入れて、使用時にボトルをガンガン振り回して撹拌しエアブラシのカップに注ぐだけで直ぐ塗装であります。
» Re:クリアー掛け
>Maj.AGGRESSORさん
>水性ホビーカラー
時間がたてば、相応に塗膜は強くなるんですがねえ。エアブラシで塗ればそこそこ乾燥も速いんですが。
>塗料皿
(片付けを)忘れたら忘れたで、きれいにするのに一苦労…。調色は、さすがにカップでやりませんが、今は、万年皿(注ぎ口がついたやつ)にお弁当用のおかずカップ(アルミホイル製の、ふちがギザギザしたやつ)をセットして、その中でやってます。アルミホイルなので、慣れないうちは取り扱いが難しいですが(特に混ぜた塗料をほかに移す場合)、おかずカップは¥100均で充分だし、後片付けもおかずカップをポイするだけなので、非常に手軽です。
>水性ホビーカラー
時間がたてば、相応に塗膜は強くなるんですがねえ。エアブラシで塗ればそこそこ乾燥も速いんですが。
>塗料皿
(片付けを)忘れたら忘れたで、きれいにするのに一苦労…。調色は、さすがにカップでやりませんが、今は、万年皿(注ぎ口がついたやつ)にお弁当用のおかずカップ(アルミホイル製の、ふちがギザギザしたやつ)をセットして、その中でやってます。アルミホイルなので、慣れないうちは取り扱いが難しいですが(特に混ぜた塗料をほかに移す場合)、おかずカップは¥100均で充分だし、後片付けもおかずカップをポイするだけなので、非常に手軽です。
管理人のひみつ
HN:
藤碕シキ
年齢:
53
HP:
性別:
男性
誕生日:
1971/06/07
職業:
ITヤクザ(プログラマーとも言う)
趣味:
模型、ゲーム、おえかき
自己紹介:
「だって、”パーツが無いから作れません”って、モデラーの言うセリフじゃねーべ??」を信条とする、自称・異端派モデラー。
最初は1/700艦船模型しか作らないモデラーだったのが、今や戦車(1/72メイン)とかガンダムとか東欧メーカの怪しい、ゲホゴホ、良いキット(笑)とかフィギュア(萌え系)とか飛行機とか、色々作るカオスモデラーへと立派な進化(突然変異??)を遂げ(てしまい)ました。必殺技は”エッチングパーツの自作”と”アルプスMDプリンタを使わない白デカールの自作”(笑)。
趣味関連の座右の銘は「気に入ったら見境無し」「模型は作ったヤツがエライ」。
模型以外では、'80年代の黄金期のシューティングゲームをこよなく愛するゲーマーにしてTYPE-MOON信者(いわゆる月厨だ)、トレッカーかつシャーロキアンでラヴクラフティアン、最近『エリア88』を読み直して以来の新谷かおるファン…って、”それ以外”でもカオスです(爆)。
かみつかないからなかよくしてね。
※但し、時々ツンデレの発作が出る事があります(笑)。
* * * * * *
◎メールを送る←クリックすると藤埼宛メールを送れます。
最初は1/700艦船模型しか作らないモデラーだったのが、今や戦車(1/72メイン)とかガンダムとか東欧メーカの怪しい、ゲホゴホ、良いキット(笑)とかフィギュア(萌え系)とか飛行機とか、色々作るカオスモデラーへと立派な進化(突然変異??)を遂げ(てしまい)ました。必殺技は”エッチングパーツの自作”と”アルプスMDプリンタを使わない白デカールの自作”(笑)。
趣味関連の座右の銘は「気に入ったら見境無し」「模型は作ったヤツがエライ」。
模型以外では、'80年代の黄金期のシューティングゲームをこよなく愛するゲーマーにしてTYPE-MOON信者(いわゆる月厨だ)、トレッカーかつシャーロキアンでラヴクラフティアン、最近『エリア88』を読み直して以来の新谷かおるファン…って、”それ以外”でもカオスです(爆)。
かみつかないからなかよくしてね。
※但し、時々ツンデレの発作が出る事があります(笑)。
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