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藤碕シキPresents・なんでも作る模型ブログ。
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 引き続き、機体の製作に入ります。

 まずはコクピット。いわゆる”バスタブ方式”と言うやつで(飛行機の場合もこう言うのかな)、単純な出来ですが、小スケールになると、キャノピーつけると中がよくわからなくなるんで、キャノピーを開けるか、開放式のコクピットでないと、コクピットの作りこみと言うのはあまり意味が無いんですよね。

 で、さっさと組んでしまうのですが。

taka_2010-08-15-09.jpg

 パイロットのフィギュアをランナーから切り離したところです。肘のあたりにゲートがついていましたが、その跡がかなり目立ちます。パイロットはほとんど見えなくなってしまいますが、タッチアップ(塗料の剥げたところや塗り残し部分への補修塗装)が必要か、このまま看過してしまって大丈夫かを見極める必要があるようです。

 そういう時は”仮組み”で確認します。これも前回触れた「組み立て前の組説の通読」同様、あまり触れられることが無くなってきたようですが、仮組みとは、主要パーツのみを、粘着テープやごく少量の瞬着であらかじめ形にしてしまい、全体の形状の確認やパーツの合いを確認する作業(と言うか工程と言うか)のことです。模型と言うのは、何十年前の金型のキットがいまだに売られていると言うのは珍しくもないので、特にそういう”古い”キットの製作には非常に有効です。また、組説の通読同様、改造やディティールアップをする場合も、どのようにして作っていくかをプランニングする際にも有効な手段です。

 なので、コクピットを完全に組んでしまう前に、機体と合わせてみて、タッチアップが必要か否かを見てみます。

 が、ここで問題発生。

taka_2010-08-15-10.jpg

 機体パーツ(パーツ1、2)を合わせてみたところ、全然はまりません。どうも、ピンが元々太いか、塗料がついたせいでピンが太くなって、きれいにはまらなくなってしまったかしているみたいです。イヤさ、「塗装もいらないし、初心者向けだよな~♪」と思っていたら、とんだ落とし穴が。でも対処法はあります。それを説明して行きましょう。

taka_2010-08-15-11.jpgtaka_2010-08-15-12.jpg

 ちょっと写真が暗いですが、写真のように、ピンを斜めに殺げばOKです。ピンをすべて取り除いてもOKだったりしますが、接着時にパーツがずれたりする危険性が生じるため、ピンをある程度残す方法にて対処します。たいていの場合、これでスンナリとはまるはずですが、それでもはまらない箇所がある、と言う場合は、その部分のピンをきれいに削り取ってしまいましょう。

 ついでですが、ここでパーツの接着面の処理についても解説しておきます。これも、このキットの組み立てには大切なことですので。

taka_2010-08-15-13.jpg

 パーツの接着面を見ていると、塗装がかかっていたり、ただかかっているだけでなく、塗装が盛り上がってしまっている箇所があります。このままだとぴったり合わなかったり、パーツの接着が弱くなったり接着部分が汚くなったりするので、これを”カンナがけ”と呼ばれる技法によって、きれいに除去してしまいます。

 ここで言う”カンナがけ”とは、大工道具を使ってやるのではなくて、デザインナイフの刃を立てて、スクラッチするように削っていくことを指して言います。この技は模型製作でかなり多用する技法です。詳細は下の写真をご覧ください。

taka_2010-08-15-14.jpg

 私はカンナがけは、専ら取り回しのいいデザインナイフを使ってますが、カッターナイフでも同様のことは可能です。モータをはめ込んだパーツ4の側面にもカンナがけをしていますが、とにかく、パーツの接合部分にはカンナがけをおこなった方が無難ですね。

 ピンの処理と接着面のカンナがけとで、やっと機体パーツを合わせられるようになりました。早速、合わせてみましょう。

taka_2010-08-15-15.jpg

 ぴったり合いました。パイロットも、タッチアップは必要なさそうですね。とりあえず今回はここまでとしましょう。しかし長いね、1回1回が。

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管理人のひみつ
HN:
藤碕シキ
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/06/07
職業:
ITヤクザ(プログラマーとも言う)
趣味:
模型、ゲーム、おえかき
自己紹介:
 「だって、”パーツが無いから作れません”って、モデラーの言うセリフじゃねーべ??」を信条とする、自称・異端派モデラー。

 最初は1/700艦船模型しか作らないモデラーだったのが、今や戦車(1/72メイン)とかガンダムとか東欧メーカの怪しい、ゲホゴホ、良いキット(笑)とかフィギュア(萌え系)とか飛行機とか、色々作るカオスモデラーへと立派な進化(突然変異??)を遂げ(てしまい)ました。必殺技は”エッチングパーツの自作””アルプスMDプリンタを使わない白デカールの自作”(笑)。

 趣味関連の座右の銘は「気に入ったら見境無し」「模型は作ったヤツがエライ」

 模型以外では、'80年代の黄金期のシューティングゲームをこよなく愛するゲーマーにしてTYPE-MOON信者(いわゆる月厨だ)、トレッカーかつシャーロキアンでラヴクラフティアン、最近『エリア88』を読み直して以来の新谷かおるファン…って、”それ以外”でもカオスです(爆)。

 かみつかないからなかよくしてね。
※但し、時々ツンデレの発作が出る事があります(笑)。

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