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藤碕シキPresents・なんでも作る模型ブログ。
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 今回より製作開始。まずは元となるGMⅢを仮組みしてみましょう。

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 パチパチと組んでみました。頭は改造ベースとするGMⅡから。ちょっと歪んで写っちゃってますが、GMⅢは全体的にマッシヴなシルエットとなっています。漫画の描写だと手足が細く描かれていますが、全体のプロポーションまでいじりだすと収拾がつかなくなる恐れがあるので、触れずにおきます。まあ、可動を殺せば話は簡単なのですが、ディオラマ作るでもない限り、それはHGUCの改造でやることじゃないと思います。ただ、素の状態で全体のバランスを悪している腰と前後幅が異常に薄くなっているコアブロック部については、多少手をつけることになると思いますが。

 閑話休題。ナイトシーカーへの改造は、まずは胸部の増加装備を形にしてしまいます。寸法が出ないと頭部の改造もままならないので。

 最初は前回問題視した襟部分とインテイク部分の幅修正から。増加設備を作る前に、まずはここの寸法をしっかりと出しておく必要があります。改造要領は下の写真の如く。

9d25595b.JPG

※写真をクリックすると大きい画像で見られます。

 写真にあるように、襟部分を1mm詰めて、インテイク部分は、コクピット部分を根元(胴体側)で左右1.2mmづつ(計2.4mm)幅増しすることにより幅を狭めます。

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 襟の幅詰めは、パーツA3を中央部で分割すれば良いでしょう。パーツ中央の出っ張りの幅が丁度1mmなので、これをガイドにしてやればOK。分割はエッチング鋸を使って、曲がったりしないように丁寧に切り込んでいきます。

35d345af.jpg3dd08186.jpg

 分割して幅詰めして、再接着しました。あとは首部分の穴を現物合わせで拡張して、胴体部分との接続部も、現物合わせでけずってフィットするようにします。胴体取り付け部の窪みに生じる隙間は、後でエポキシパテを使って埋めます。

 コクピット部の幅増しは、まず、サイドの形状にあうようにマスキングテープを使って形を取り、プラ板を切り出します。

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 左右に貼るため、同じ形状をもう1枚用意する必要があるので、切り出したプラ板を少量の瞬間接着剤で別のプラ板に貼り、それをテンプレートとしてもう1枚切り出します。切り出したプラ板は、2枚に分割して(瞬着を使えば、ナイフの刃を入れれば簡単にはがせます)、胴体に接着する前に楔形に削っておきます。胴体と接する部分も、整形の手間を極力省くため、隙間が空かないように斜めに殺いでおきます。下拵えを終えたら、コクピット側面に接着します。

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 あらら、上端が寸足らず(笑)。まあ、ここはプラ片を貼り足して整形すればいいだけ。あとは僅かに生じた隙間を埋めたり表面を平らにならしたりなど。コクピット部はコアブロック下部のパーツ(パーツD10)にもかかりますが、今回はD10のコクピットがはまる部分を削って、幅増し部分が入るようにしています。

 一通りの作業を終えた胴体です。

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 襟部分は、まず上部に0.5mmプラ板を貼って、襟部分を窪みに仮組みしたら、生じた隙間にエポキシパテを詰めて行き、硬化したら襟パーツを取り外し(襟パーツには予めパテを剥がしやすくするためにメンソレータムを塗っておきます)、表面を平らに均します。

 これで元となる部分の改修が終わり、増加装備の製作に入れるようになりましたので、次回は増加設備の製作に取り掛かることとします。

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 パーツ洗浄も済んだことだし、早速製作に入りたいところですが、その前に機体解説や制作上のポイントなどを。

* * * * * *

 ベースとなるGMナイトシーカーは、特殊作戦用のMSとして、GMをベースに設計されたMSです。バックパックの換装と本体へのスラスター増加、頭部の改修と言ったところが主だった改修点で、溶接マスクを被ったかのような頭部の改修とランドセルから伸びたスラスターが印象的です。MSV-Rの設定では、3次に渡る生産で計88機生産されています。系列機では、GMライトアーマーから改修された”GMナイトシーカーⅡ”と言う機種(ベース機の相違だけで改修要領は同一)も存在し、こちらは戦後も少数が生産されている…となっています(生産総数38機)。ヴァースキ隊長ことヤザン専用機と同時に漫画に登場した”ナイトイェーガー”所属機は、描写が少ないですが、その描写と設定から考えると、このナイトシーカーⅡと見て良いでしょう。

* * * * * *

 で、今回のネタであるヤザン専用機ですが、予告篇でも書いたとおり、ナイトシーカーをGMⅢのパーツを使って近代化したという設定です(因みに、設定上、GMⅢはGMⅡから改造可能な規格を持ち、GMⅡもGMから改造可能な規格を持ちます)。まあ、模型を作る際には、基本的に素直にGMⅢから改造すればよいわけですが、ヤザン専用機はそれだけでは作れません。以下、漫画の描写から、素のGMⅢとの相違とキットの改修点をピックアップしてみましょう。
  • 当然、ランドセルは新規製作。
  • 胴体も、ナイトシーカー用の増設装備以外にも形状の改修が必要。
  • 頭部がGMⅢベースで作れない。
  • 腰部サイドスカートにビームダガーを装備。流用できるパーツは無し。
  • ダガー以外の武器も他キットから持ってくる必要がある。
  • GMⅢのキットは、漫画の描写と比較すると、太い。
  • マーキング(ナイトイェーガーの部隊章)も自作する必要あり。

 武器については、ヤザン機はこともあろうに(笑)かつての乗機であったハンブラビ同様にフェダーインライフルと海ヘビを使っていたりするのですが、フェダーインライフルはともかく、海ヘビは過去のガンプラでは全く立体化されていませんでした。しかし、武器については、少し前にリリースされたマラサイ(ユニコーンVer.)に、これら2種の武器が付属しているので、これを流用すれば片付いてしまいます。実は今回ヤザン専用機の製作に踏み切ったのは、このことが大きく影響してたりします。それまでは海ヘビは自作せにゃならなかったし、フェダーインライフルはガブスレイから取ってこなきゃならなかったのを、安価で入手できるようになったから。余ったマラサイは、元から付属してたビームライフルがあるから、そのまま組んでも武器なし状態にならないですし(笑)。あと、装備するシールドもハイザックタイプのシールドですが、こちらは更に安価に調達出来ます(使うのはHGUCでも旧キットでも良いし)。唯一自作しなければならないのはビームダガーですが、サイドスカート共々形状が単純なので難易度は高くないでしょう(形状が一部不明ですけど)。

 で、最大の工作となるナイトシーカーへの改修ですが、実はこれが中々に厄介だったりします。

 まあ、一から作らねばならないランドセルは、そんな複雑な形状でもないので措いといて、問題は頭部と胴体。頭部に関しては、まずGMⅢのキットはベースに出来ません。ここだけはどう見ても大本のGMベースになっているうえに、よく見たらバルカン砲の位置も、元のGMより明らかに高い位置になっています。細かい部分でも、後頭部がGMⅢに酷似してたり(グギギギ)細部が大幅に異なるみたいですし、右側面のペリスコープ状のセンサーも、胴体と干渉しないように作らねばなりません。今のところ、GMⅡの頭部をベースに製作することを考えていますが、どちらにせよちょっと大変な工作になりそう。

 胴体(胸部)ですが、ここの問題は、どちらかと言うと増加装備の工作よりもキットの形状から来る問題だったりします。何故か知りませんが、GMⅢのキット(パーツが共通のGMⅡのキットも)の胴体は襟部分がやたら幅広で、インテイク部もやたら幅広になっているので、まずそのままでは増加装備を取り付けられないし、強引にキットのまま作っても、確実にカッコ悪くなってしまうでしょう。ここら辺については、詳細は後の製作記で語っていくことにします。あと、全体的にGMⅢはGM系らしからぬマッシヴなシルエットで、どちらかと言うと細身に描写されている漫画の印象と異なるのですが、こんなところまで気にしだすと到底完成させられなくなりそうなので(笑)、気にしないことにします。ただ、何だか腰高に見えるので、ここら辺はちょっといじるかも。マーキングについては、設備さえ揃っていれば、まあ、どうってことない問題です。

* * * * * *

 模型ってのは「どういう風に作っていくか」により、かかる手間が大幅に違ってきます。それは作る対象、作るキットの出来の良し悪し、製作者のポリシーなど、様々なファクターが絡んで来ます。今回のヤザン専用ナイトシーカーは、漫画と言う活躍の場があるため、大元の設定以外でも、極力、それを意識して製作していきたいと思っています。…ま、ここで御託ばかり並べても先進まないので、まずはGMⅢの仮組みをしてしまいましょうかね。

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 前回の告知から2ヶ月あまり経ってしまいましたが(まあ、プライベートで色々あったので(笑))、いよいよ、ヤザン専用GMナイトシーカーの製作に入ります。「入ろうと思います」などと弱々しい言葉遣いはしない(笑)。

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 まだ予予告篇なので簡単な説明に留めておきますが、この”ヤザン専用GMナイトシーカー”と言うMSは、『月刊ガンダムエース』で連載中の『MSV-R』と、それと連動した漫画『機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還(作:Ark Performance)』に登場する機体です。より正確には、ヤザン(作中では”ヴァースキ”と言う仮名で登場)専用機は、素体となるGMナイトシーカーを、GMⅢのパーツを使用して近代化改修した機体となります。

 元々、GM系の機体と言うのは好きなほうでして、このナイトシーカーも、MSV-Rのほうで初めて見たとき、原型機からの変貌っぷりに食指が動いたのですが(変貌っぷりで言えばGMガードカスタムが凄まじい変わりようなんですけど(笑))、漫画のほうでは近代化改修を施された機体が、まさかの”帰還”を果たしたヤザン専用機として登場したのを受けて、一気に熱が上がってしまった、と。

 因みに、それが今年の1月の事(←おい)。

 …まあ、それからちょっと色々ありまして(笑)、ここまでズルズル来てしまったわけなのですが、あまり引き伸ばすのもみっともないし、それにArk Performanceの弐号先生に「作ります」とも宣言もしてることだし…ってな訳で、ここで製作に着手したわけです。

 また、製作記については、製作のレポート以外にも、ガンプラ初心者に向けて、改造に関する私なりのメソッドを展開出来たらいいなあ、とも考えています。漠然と(マテ)。

 と言う事で、乞うご期待。



追記:
 『機動戦士MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』最新第5巻は今月26日発売予定です…と宣伝しておく(笑)。

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 9月から新しいプロジェクトが始まる予定だったのが、いろいろあって参入が遅くなり、思いもかけず暇ができてしまいました(と言ってもまるまる遊べるわけではないのですが)。なので、この時間を利用して、F式に関してちょっと気になることがあったので、それについてトライアルを行っていました。で、かなり良い結果が出たので、そのままコンテンツを修正して、『F式』をバージョンアップしました(参照:http://yamimoarch.shikisokuzekuu.net/e-etch/WL-new-etch0.html)。

 今回のバージョンアップのキモは、腐食作業自体のスピードアップと作るパーツの精度向上です。”エジンバラエッチ液”と言う、美術方面で使われている技法を応用したのですが、実際に試してみて、その効果には驚かされました。公開してから、あちこちで使われてそれなりに実績を出している『F式』ですが、劇的改善とまでは行かなかったものの、これにより更に”使える”ものになったかな、と思います。

 と言う事で、新バージョンの『F式』、今後ともよしなに。

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 前回の更新で予告ぶちあげたものの、現状、仕事のほうで色々と問題がありまして(大したものではないのですが)、暫く(恐らく11月末まで)更新できない状況が続きそうです。とか言っててtwitterでGM作ってたりしてるんですけど(笑)。しかしこっちも現在停滞中。

 まあ、全く模型が作れないという状況でもないので、暇見つけてはぼちぼちすすめたいなあ、と。メンタル的に手が重くなっているというだけで、仕事の状況に展望が見えてきたら手は軽くなると思います。Ark Performanceの弐号先生には「作りますよ」と言ってる手前、GMナイトシーカーは早いとこ形にしたいですし。

* * * * * *

 で、ついでと言っては何ですが。

 以前の記事で、(ブログの記事で)あれこれ途中で止まっているものがありますが、これらについては、近々整理しようかな…と思っています」と書きましたが、長期に渡って製作が止まっている∀ガンダム、金剛、RX-7痛車については、この場を以て製作をストップすることをお知らせいたします。まあ、継続のモチベーションが上がらなくなったからと言うのが最大の理由なのですが、金剛については、結局フジミが金剛クラス4隻リリースしたと言うのもありますし、痛車については課題だったデカール貼りも何とかOKと言うのが(自分として)確認できたし、水性アクリルでも研ぎ出しは可能であると言うことがとりあえず実証できたので、なんと言うか、確認したいこと確認できたからもうこれでいいや、って感じになっちゃって(笑)。もしこれらの記事の続きを待っていた、と言う方々におかれましては誠に申し訳ありませんです。

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 保守Upも兼ねて。

 ちょっと身辺がとっ散らかってる状態ですが、近々、ガンダムのほうで新しく製作を開始しようと考えています。ネタはこれ↓↓↓。

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 現在『ガンダムA』誌で連載されている『機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還』から、”ヤザン・ゲーブル(ヴァースキ隊長)専用GMナイトシーカー”です。Twitterでのちょっとしたやり取りをきっかけに製作を決定したのですが、準備もほぼ整ったので、ここらで取り掛かろう、と決意したのです。

 やり取りの事も含め、仔細は後日この場にUpしようと思います。と言う事で、乞うご期待。

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 保守アゲ。

 仕事が忙しく、模型作る時間が中々取れません。6月に入ってからは、徹夜こそないけれど帰宅が午前様、と言う日が増えつつあります。しかし”忙しさの質”が去年の夏と全く違うのが救い。

 色々止まってるし、色々作りたいものもあるし、ツイッターで色々つぶやいてるけど、現在せっせとネタを仕込んでるのもあったりするんですが、模型のほうは状況がもうちょっと落ち着いてからになってしまいます。

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管理人のひみつ
HN:
藤碕シキ
年齢:
52
性別:
男性
誕生日:
1971/06/07
職業:
ITヤクザ(プログラマーとも言う)
趣味:
模型、ゲーム、おえかき
自己紹介:
 「だって、”パーツが無いから作れません”って、モデラーの言うセリフじゃねーべ??」を信条とする、自称・異端派モデラー。

 最初は1/700艦船模型しか作らないモデラーだったのが、今や戦車(1/72メイン)とかガンダムとか東欧メーカの怪しい、ゲホゴホ、良いキット(笑)とかフィギュア(萌え系)とか飛行機とか、色々作るカオスモデラーへと立派な進化(突然変異??)を遂げ(てしまい)ました。必殺技は”エッチングパーツの自作””アルプスMDプリンタを使わない白デカールの自作”(笑)。

 趣味関連の座右の銘は「気に入ったら見境無し」「模型は作ったヤツがエライ」

 模型以外では、'80年代の黄金期のシューティングゲームをこよなく愛するゲーマーにしてTYPE-MOON信者(いわゆる月厨だ)、トレッカーかつシャーロキアンでラヴクラフティアン、最近『エリア88』を読み直して以来の新谷かおるファン…って、”それ以外”でもカオスです(爆)。

 かみつかないからなかよくしてね。
※但し、時々ツンデレの発作が出る事があります(笑)。

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