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藤碕シキPresents・なんでも作る模型ブログ。
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 船体パーツの処理もあらかた終わったので、いよいよ船体を組み立てます。

 …と、その前に(何かこのパターン多いな)、船体パーツの接着面がちゃんと平らになっているか、チェックしましょう。このキットは、割と出来がいいと言っても、細かい部分の粗が目立ちます。ディティールには出ていないものの、その粗の殆どが接着面に現れています。例えば、下の写真のように。

400_2010-10-04-01.jpg400_2010-10-04-02.jpg

 赤で囲った部分は、良く見るとうねっているのがお分かりでしょうか。このキットに限った話ではありませんが、パーツの接合部と言うのは、基本的に平らになっていなければならないところですが、中には、このように面が平らになっていないパーツがあります。金型設計の必要上、金型の疲弊など、その理由はさまざまです。パーツ接着の基本は、まずこれらを平滑に均すことです。この場合は金ヤスリで削ればOKですね。注意点としては、余計に削らないようにすることと、出来るならば、接着面全体を整えるようにすることです。

 と言う事で、接着面を均したら、ようやく船体パーツの接着します。

400_2010-10-04-05.jpg

 接着のやり方はいくつかあります。普通は、接着するパーツの両方(または片方)に接着剤をつけて接着する方法です。他には、今回のような長いパーツや大きいパーツを接着する場合、写真のように、クランプや洗濯バサミなどの強く挟む道具を使ってパーツ同士を固定して、パーツの合わせ目に流し込み接着剤を流す方法があります。また、接着したパーツ同士は、接着してしばらくはクランプや輪ゴムなどで圧力をかけて、接着がしっかり成されるようにするのも基本です(これはケースバイケースですが)。写真のクランプは、¥100均で買ったものです。このまましばらく放っておいて、接着剤が乾いた頃合でクランプを外します。

 で、めでたく船体が形になったのですが。

400_2010-10-04-06.jpg400_2010-10-04-07.jpg

 …これは接着前のヤスリがけが悪かったんでしょうね(苦笑)。艦首と艦尾に隙間が生じてしまいまいた。あと、合わせ目全周にわたって、小さいですが段差や隙間が目に付きます。モノが細長いだけあって、このような細かい隙間、段差は非常に目に付きます。

 と言う事で、次回は、これらの隙間の処理法方を説明していきます。まあ、基本的に前回説明したのとそう変わりませんが、やはり何を使ったほうが良いのか、とかそういうのがあるんですね。

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 また間が空いてしまいました。現在、11月のJMCへの展示品(参照)の作成にかかりっきりと言う状況で、どーにもあちこち手が回らない状況だったりするのですが、その状況もちょっとは落ち着いてきたので、ブログのほうもちゃんと進めて行きます。スミマセン>足を運んでくださってる方々

* * * * * *

 で、前回の補足。耐水ペーパーでの水研ぎですが、真新しいペーパーは、そのままでは水をはじいてしまいます。そういう場合は、ペーパーを浸ける水に、中性洗剤をほんの少したらしておくと、水はじきが無くなります。

2010-10-03-01.jpg

 ペーパーがけのときに使ってる容器です。もちろん、プリンはおいしくいただきました(笑)。だいぶペーパーがけしたので水が汚れてます。中性洗剤を入れる量は、ホントにわずか(この水量で、だいたい2~3滴くらい)で結構です。泡立つほど入れる必要はありません。

 本題に入ります。

 前回のペーパーがけでわずかに残った段差ですが、これの処理を行います。

 特に古いキットはそうですが、組み立てキットには、少なからず、この様に、削っても完全に消えない段差があったり、また、パーツの表面に、成型時に生じるヒケが生じている場合があります。

 400_2010-10-03-02.jpg

 これがヒケの一例。専ら、大きなプラの塊(太いピンなど)の反対側に生じる場合が多いです。はっきりと凹んでいるのが見て取れるものから、光にあててあちこちから見ないと分からないものもあります。、このような凹みや段差は、凹んだ部部に何かを充填して、平らにしてしまうのが基本です(小さい凹みは、ペーパーがけで消えてしまう場合もあります)。

 その、「凹みに充填する」ものは幾つかありますが、ここでは、一般的なラッカーパテ(プラパテとも言う)による修正で直しましょう。ラッカーパテと言うのは、含まれている有機溶剤の揮発により硬化するタイプのパテ(その溶剤にラッカーを使っているのでこの名がある)の事です。普通、パテと言えばこれの事を指すくらいに基本的なマテリアルで、タミヤの”タミヤパテ”、GSIクレオスの”Mr.PUTTY”が最も入手しやすいです。

 使用上の注意点としては、硬化のメカニズムより、”肉ヤセ(例えば、平らに盛ったつもりでも、溶剤分が揮発してそのぶんだけ凹んでしまう)”が生じやすいことと、多量に盛ると硬化にそれだけ時間がかかる事の2点です。なので、ラッカーパテは、小さな段差や凹みの修正に最も適しています。

400_2010-10-03-03.jpg

 …むーーー、何か、普通の模型店ではあまり見かけないものが写ってますが、これが私が使っているラッカーパテです。アメリカの『スコードロン/シグナル』と言うメーカ(主に、戦車や艦船などの写真資料集が有名です)の”グリーンパテ”。国産のパテより肌理が粗いですが、硬化が早めで肉ヤセも生じにくく、硬化後の切削もやりやすいので使っています。

 パテ盛りには、ヘラ状のものを使います。ヘラは何でも良くて、間に合わせ的にプラ板を切り出したものを使っても良し(ただし長くは使えません)、割り箸を削ってヘラを作っても良し、市販のヘラを使っても良し。盛る量は、多からず(硬化に時間がかかる)少なからず(肉ヤセが生じる)といった、なんとも曖昧な分量ですが、とりあえず、段差なり凹みが埋まる位に盛って修正して、それでも足りないようならまた盛って削って…と繰り返し行うのが良いでしょう。

 修正を終えた状態です。ついでにヒケも修正しました。

400_2010-10-03-04.jpg400_2010-10-03-05.jpg

 こんな具合になります。じつはこの段階では「とりあえず埋まった」と言う程度でしかありません。特にヒケは、一発ではなかなか埋まりませんが、後ほど、塗装前の下地作りで埋まり具合をチェックできるので、この場はとりあえずこれでOKとします。

 次回は、船体の貼り合わせを行ってみましょう。

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 キットの洗浄もすみましたので、製作に取りかかりましょう。

 まずはパッケージ裏の組み立て説明を予め読んでおくこと。と言っても、まあ、このキット、組み立て自体ははかなり簡単な部類に入ります。今回の講座は、大まかに、船体・司令塔・艦載機の3パートと分けて説明していくことになると思います。と言うことで、まずは船体から。

 パーツB、船体下部のパーツですが、パーツの中ごろにラインが走っているのが見て取れると思います。下の写真で、赤い線が引かれた付近にあるのがそれです。

400_2010-09-22-01.jpg400_2010-09-22-02.jpg

 これはパーティングラインと呼ばれる、金型の分割線です。大抵の場合、この線は実物には存在しない不要なものなので、きれいに消してしまいます。ただし、キットによっては、実物の線状のディティールに沿って、このパーティングラインを設けているものもあるので、一概に消してしまっていいものでは無かったりします。資料があるならば、事前によく見ておきましょう。

 閑話休題。パーティングラインの消し方ですが、削って消すのが一般的です。一口に「削る」と言っても、ヤスリを使ったり、デザインナイフやカッターナイフの刃を使った”カンナがけ(参照)”を使ったり等々、ケースバイケースで色んな方法があったりしますが、ここでは紙ヤスリを使って消します。

400_2010-09-22-03.jpg

 使ったのは、もっともポピュラーな、タミヤの”フィニッシングペーパー”。これはいわゆる耐水ペーパーの仲間で、水につけて削ると(水研ぎ)、ヤスリの目詰まりが起きにくくなり、削りカスも飛び散らなくなるという利点があります。フィニッシングペーパーを含む紙ヤスリは、#に続く番号(番目)により”目の粗さ”を表します。番号が大きくなればなるほど目が細かくなります。目の粗いものは大まかな削りにつかい、しだいに番目の大きいもので削って行ってヤスリ傷を均して仕上げる…というのが、紙ヤスリの一般的なやり方です。

 また、紙ヤスリでの削り方もいろいろとありますが、ここではオーソドックスに、適当なサイズに切ったフニッシングペーパーを折り曲げて、水研ぎします。紙ヤスリは、折り曲げるとかなり丈夫になって、ヤスリがけがやりやすくなります。とりあえずは#320を使って、パーティングラインを削り取ってしまいます。

400_2010-09-22-04.jpg400_2010-09-22-05.jpg

 パーティングラインが消えましたが、目の粗いヤスリで削った傷が生じてしまいました。この傷は、後で目の細かいヤスリで消してしまいます。また、上掲の写真の右側、赤丸で囲った部分は、ラインがきれいに消えていません。これは段差が生じてしまっているところです。この程度ならばヤスリで強引に均してしまってもかまわない気がしますが、ここでは丁寧に処理していくこととしましょう。次回は、この段差の処理から説明していきます。

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 製作前に、パーツの確認をしておきましょう。

400_2010-09-12-02.jpg

 これがキットのパーツ構成です。船体は喫水線で上下に分割されています。司令塔(潜水艦の艦橋)や武装、艦載機などは写真右側のランナーにすべて納まっています。ランナーの外側には司令塔のパーツがついています。スライド金型(普通の金型は2面の型を合わせて成型しますが、それ以外の面にも型を作り、多面にちゃんとしたモールドを施せるようにした金型の事を言います)の使用により、側面や上面といった部分も、モールドが曖昧にならずしっかりと成型されています。あとはスタンド、デカール、カラー印刷の塗装説明の紙が入っています。写真を取り忘れましたが、組み立て説明は、箱裏に印刷されています。

 で、ようやく組み立てに入るのですが、その前に。

 これも他の初心者向け講座で説明される事は殆ど…と言うか、全くありませんが、キットの製作に入る前は、必ずパーツの洗浄を行うようにした方が無難です。私はガンプラも組み立て前に洗ってます。

 最近のキットでは殆ど目立たなくなりましたが、海外生産のキットにおいては、今もパーツに離型剤が強く付着している場合があります。この離型剤と言うのは、型から成型したランナーをはがしやすくするためのものですが、この離型剤がパーツ表面に残っていると、これが邪魔をして、パーツがちゃんと接着されなかったり、塗装を弾いたりする事があります。ひどい場合には、持ったパーツがツルリと滑る事も。特に中国・トランペッター社のキットは、離型剤がしつこく付着している事で有名です。あと、離型剤以外にも、汚れなどが付着している場合もあります(中古キットに多いです)。

 なので、組み立て前に、事前にパーツをキレイにしておくのですが、洗浄の仕方は至って簡単です。

400_2010-09-12-03.jpg

 このように、中性洗剤(台所用ので充分)を適量混ぜた水を入れた適当な容器に、パーツを漬けておくだけです。とりあえず、半日~1日漬けておけば、大抵の場合は洗浄はOKです。漬けたあとは流水でキレイにパーツをきれいにすすいで水気を充分に拭っておきます。水気を切ったあと、陰干ししておくのも有効です。とにかく、すすいだ後の水気は、よく拭うか乾かすかしておきます。

 離型剤がしつこい場合は、洗剤水に漬けると同時に、柔らかい筆を使って、表面をこすり洗いするのも有効です。私はトランペッターのキットの場合はこうして洗いますが、今のところ、これで困った事はありません。

 手間は手間ですが、個人的に、パーツの洗浄はしっかりやっておいた方が良いと思います。私の場合、組み立て前の洗浄は、もう習慣になってまして、これをやらないと組み立てに入れません(笑)。でもまあ、後で泣きを見るくらいなら、こういう手間は惜しんじゃいけませんね。

 と言うことで、次回から、ようやく組み立てに突入です。

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 さて、だいぶ間が空いた…と言うか、9月も下旬になるところですが、次の初心者向け講座をはじめます。

* * * * * *

 …まあ、いっかな”初心者向け講座”とは言ってみても、既にやられてること(=他所でやってること)の再生産と言うのはやりたくありません。正直、全く初めてと言う人で、これからもガンガン作って行きたい、と言う意思があるならば、初心者向けの本を手元に置いておくことをお奨めします(そのうち、お奨め本の紹介はやるつもりです)。

 なので、以降の講座の内容は、テクニック(道具の使い方やマテリアルの使い方の解説)よりも実践的なメソッド(どういう風に作っていくか、こういう場合は何をどう使うか、等)の解説に重きを置くことになると思います…って、これって、ぶっちゃけ、このブログの製作記で既にやってるのとほとんど変わらないような気が(笑)。まあ、言ってみれば、それを懇切丁寧にやる形になると思います。まあ、所々はテクニックの解説も入れていくことになるでしょうけど。

* * * * * *

 と言うことで(何がだ)、次のお題は、と言うと↓↓↓。

400_2010-09-12-01.jpg

 ホビーボスの『伊-400』です。国内では童遊社が取り扱っていて、国内向けに『世界の潜水艦』シリーズと銘打って、パッケージを変えて販売しているものです。

 キット自体は、元々完成品(ディスプレイモデル)として売られていたものを、組み立てキットとして流通させたもののようです。完成品の値段がどの位するのか分かりませんが、このシリーズ、最近のキットとしては安い部類に入ります(¥1000)。ディティールは、元が完成品と言うこともあって、スライド金型を多用して、可能な限りディティールを盛り込んでいます。パーツ数も控えめ、接着剤を使うキットで塗装も必要ですが、総体的には「初心者向けキット」と言って構わないキットと言えるでしょう。潜水艦ってのは全体的に小型の艦形ですが、『伊-400』はそれでも大型の部類に入るし、知名度も抜群で塗装も単調じゃないから、その点でも初心者向けと言えると思います。

 閑話休題。方針としては、まあ、当たり前ですが、キットをそのまま組んでいくことになります。キモは塗装になりますが、ちょっと背伸びして??凝ったことをやろうかな、と目論んでおります。

 と言うことで、乞うご期待。

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 いよいよ最終工程です。もっとも神経を使う工程ですが、がんばりましょう。

 完成した紫電改を、ベースに固定します。

taka_2010-08-16-18.jpg

 まずは、紫電改から出てるコードを、ベースの穴に通します。このとき、どうしても紫電改をひっくり返すことになってしまいます。ここでは、折ったティッシュペーパーをクッション代わりにして、紫電改をひっくり返してますが、もし不安なら、無線アンテナ支柱(とキャノピー)は、ベースに固定するまではつけないでおいたほうが良いかもしれません。コードも、雑に扱うと塗ったフラットブラックが剥げるので、そっと穴に通してください。

 様子を見つつ、ズズズとコードをある程度まで引っ張ったら、スイッチの配線と繋ぎます。基本的に、しっかりよじるだけでもOKだと思いますが(よじったら絶縁テープ(ビニールテープ)でよじった部分をしっかり巻いておくと完璧です)、私は確実を期して、半田付けしてしまいました。また出た禁じ手(笑)。半田付けは、この後、ほかの製作記で書くことになると思いますが(実はあるんですよね、全金属製のキットが(爆))、申し訳ありませんが、ここでは半田付けの説明は割愛させていただきます。

 あ、そうそう、結線をする前は、配線を仮止めしておいて、電池をベースにセットして、モータが回るかテストしておくことを忘れずに…と言うか、これは組み立て前にやってしまった方がずっと良いですね。

 結線が終わったら、紫電改をベースに固定します。コードをある程度ベース側に手繰り寄せたら(このへん、言葉では説明しにくいです)紫電改の脚(主脚と後脚)のタイヤ部分に、ピットマルチを多めにつけておいて、ベースにつけてしまいます。付けたら、糊が乾くまで絶対に触ってはいけません。糊が乾いてすっかり透明になったら、接着が完全になった証しです。

taka_2010-08-16-17.jpg

 接着が完全になったら、ベース内側で遊んでいるコードを、写真のように、テープで固定してしまいましょう。

 …と言うことで、
『紫電改のタカ』、これで完成です!!

taka_2010-08-19.jpg

  フィギュアとドラム缶は、あえて固定していません。固定しても良いのですが、もし展示会などに持って行くと言う場合、えてして運搬時の衝撃で外れたり、また、それがために持ち運びがしづらくなってしまいます。なので、固定しないでおいて、飾る段になったららしく並べる、というようにしたのです。らしく並べたのが、下の写真です。
taka_2010-08-16-20.jpg

 ベースにただ乗せているだけなので、倒れやすかったり落ちやすかったりしてるのですが、まあ、ピットマルチは”貼って剥がせる”ようにも出来るので、そのうち、糊を塗ってもっとしっかり固定できるようにしておきましょう。

* * * * * *

 …まあ、ほんの思いつきで”初心者向け講座”をやって、ネタが思いっきり初心者向けでない、書き方もどこか突き放しているところがある、などなど、結果として”問題だらけの初心者向け講座”になってしまったと思います。でも、模型製作に必要なことは、最低限でも書けたと思います(思いたいです??)。事前の組説の通読とか仮組みの重要性とか、失敗も交えて説明できましたし(笑)。

 あとは作り手各個人が、どこまで求めるかの問題なんですよね。より高いところを求めるなら、いろんなところから貪欲にエッセンスを取得できるだろうし、むろん、簡単に済ませてしまっても良いわけだし。ただ、せっかく模型製作を趣味とするのならば、色んな模型を作れるようになって欲しいよな、と言う気持ちは、前から抱いてたりします。

 …まあ、一言で言ってみるとですね。

ちっとも懲りてない、って事だ(爆)。

 …ってなわけで、これからも、初心者向け講座、いろんなネタでやってくから各員覚悟せよ(笑)。

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 いよいよ最終組み立てです。

 まずは紫電改を一気に完成させてしまいましょう。

taka_2010-08-16-08.jpg

 基本的に、接着は今まで書いてきたことの繰り返しです。

 機体と主翼の接着は、機体側の接着部分に、タミヤの白蓋接着剤を所々に少量つけてから翼と機体をあわせて、軽く指で力を掛けたところに、緑蓋接着剤を流し込みます(くれぐれも流し込む量に注意!!)。機体後部に隙間が出来やすいので、この部分はとくにしっかりと接着しておきます。

 尾翼は、きちんとはまるように調節してから接着します。これも、尾翼の取り付け部分に白蓋を少量つけて機体に差込んでから、緑蓋で接着します。

 主脚は、とにかくはめ込みがきつすぎるので、よく削り込んでから接着してください。ここに関しては、白蓋でがっちりつけることをお勧めします。

 主脚カバー(パーツ15、16)は、主脚をつけてから取り付けましょう。これもはめ込みがきついので、主脚を取り付ける前にあらかじめ合わせを調節しておきます。

 機体上部、コクピット直後に付く無線アンテナ支柱(パーツ11)も、接着部の塗料を丁寧に削り取ってから、これも白蓋だけで接着してしまいましょう。

 ちなみに、主脚が完全に接着されるまでの間は、主脚が直接接地しないよう、接着剤の蓋か何かの上に置いておくことをお勧めします。こんな具合↓↓↓。

taka_2010-08-16-09.jpg

 機首に重いもの(モータ)を内臓しているので、落ちたりコケたりしないように注意してください。

 キャノピーの接着ですが、これについては、プラモデル用接着剤ではなく、これを使うことをお勧めします↓↓↓。

tool_2010-08-16-01.jpg

 トンボの”ピットマルチ”と言う糊です。アクリル樹脂が主原料の水溶性の糊で、木工用ボンドに似た感じの糊ですが(※乾くと透明になります)、この糊、乾く前に貼ると強力に接着できて、乾いてから貼ると貼り剥がしが容易になる、と言うユニークな性質を持っています。この糊、私の師匠(オリオンモデルズ店長の中田裕之氏)が愛用しているものでして、師匠はこれを使って戦車のハッチを開閉式にしたりしてます。師匠の本『ものぐさプラモデル製作指南 飛行機模型の作り方』でも、この糊を使ってキャノピーを接着しています。ボンドよりも接着力が強いし、接着剤がはみ出してキャノピーやコクピットを汚したり、と言うリスクもありません。もちろん、ピットマルチとてつけすぎは禁物ですが。

 で、キャノピーの接着ですが、爪楊枝を使って、ピットマルチを、キャノピーの接着ピンと、機体との接合部の所々に着けて、機体に取り付けます。多少のはみ出しは、糊が透明になるので放置しても大丈夫です。はみ出しが多い場合は、軽く湿らせた綿棒で乾く前に丁寧にふき取ればOKでしょう。

 これで紫電改は完成です。接着剤が乾く間を利用して、アクセサリーを仕上げてしまいましょう。

taka_2010-08-11-06.jpg

 フィギュアは、ゲートが殆ど存在しない、と言う状態で、切り出しが難しいです。強引にニッパーを入れて切り取ろうとすると、余計なところに傷をつけてしまうことは必至でしょう。なので、こういうように、ニッパーが入れづらい場合は、まずは以下の写真のように切り取ります。

taka_2010-08-16-10.jpg

 こんな具合に、ランナーの方を切り取ってしまいます。これならニッパーの刃も入れやすいというものです。で、不要部分を切り取ると。

taka_2010-08-16-11.jpg

 物理的にアンダーゲートに出来ないため、このように、下地が露わになってしまいます。これは流石にみっともないので、模型用塗料にてタッチアップを行います。この場合はフラットホワイトで、塗料をよく攪拌して、細い筆を使って、下地が現れている部分を、点描するような感じで塗っていきます。

taka_2010-08-16-12.jpg

 タッチアップ完了。切り出し後が分からなくなりました。このキットでは、白服とパイロットにタッチアップが必要になります。パイロットの方は、タミヤアクリルの”NATOブラウン”を使用しました。このような小さい面積なら、色がぴったり一致してなくても、大体で似通っていれば大丈夫です。ちなみに、緑色の服は、地の色と服の色が似通っているので、切り出しっぱなしでも見苦しくありません。

taka_2010-08-16-13.jpg

 あと、フィギュアは、この用に足裏を平らに削っておくと宜しいです。スタンドのパーツ(パーツD-9)を付けるさい、きれいに取り付けられます。

taka_2010-08-16-14.jpg

 ドラム缶も、基本は一緒です。このように、切り出し後が一致するようになっているので、このようにパーツを合わせて接着し、ゲート跡をタッチアップします。タッチアップは、タミヤアクリルの”ニュートラルグレイ”でタッチアップしました。

taka_2010-08-16-15.jpg

 これがタッチアップ後。跡が荒れてるように見えますが、これは塗った直後で塗料が乾いていないときに撮ったためにそう見えるだけです。乾いてフラットになれば、そこそこ見られるようになります。

taka_2010-08-16-16.jpg

 アクセサリーの組み立ても完了しました。あとは最後の最後、ベースへの取り付けとモータの配線を残すのみですが、いったんここで〆ます。

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管理人のひみつ
HN:
藤碕シキ
年齢:
52
性別:
男性
誕生日:
1971/06/07
職業:
ITヤクザ(プログラマーとも言う)
趣味:
模型、ゲーム、おえかき
自己紹介:
 「だって、”パーツが無いから作れません”って、モデラーの言うセリフじゃねーべ??」を信条とする、自称・異端派モデラー。

 最初は1/700艦船模型しか作らないモデラーだったのが、今や戦車(1/72メイン)とかガンダムとか東欧メーカの怪しい、ゲホゴホ、良いキット(笑)とかフィギュア(萌え系)とか飛行機とか、色々作るカオスモデラーへと立派な進化(突然変異??)を遂げ(てしまい)ました。必殺技は”エッチングパーツの自作””アルプスMDプリンタを使わない白デカールの自作”(笑)。

 趣味関連の座右の銘は「気に入ったら見境無し」「模型は作ったヤツがエライ」

 模型以外では、'80年代の黄金期のシューティングゲームをこよなく愛するゲーマーにしてTYPE-MOON信者(いわゆる月厨だ)、トレッカーかつシャーロキアンでラヴクラフティアン、最近『エリア88』を読み直して以来の新谷かおるファン…って、”それ以外”でもカオスです(爆)。

 かみつかないからなかよくしてね。
※但し、時々ツンデレの発作が出る事があります(笑)。

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